- コスト的にも購入しやすいドライフード。
手作り食に近いとされるウェットフード
愛犬に食べさせるならどっちがいいのだろう?と悩みませんか?

特に早食いのわんちゃんは、少しでもリスク軽減できる方が良いと考えるはず。
実際に、どちらも食べさせ、ドライフードとウェットフードのメリットやデメリットを検証してみました。
また、早食いわんちゃんにはどちらが良いのか?についても自論をまとめてみたいと思います。
【比較】ドライフードとウェットフードの違いは?
ドライフードは、乾燥させてカリカリと噛みながら食べるドッグフードです。
ドッグフードといえば、誰もがドライフードをイメージされるのではないでしょうか?
一方、ウェットフードは缶詰、アルミトレー、レトルトパウチで販売されているドッグフードですね。
乾燥させたカリカリに対して、生肉に近い状態のものとなります。
ドライフードとウェットフード 製造方法は?
▶︎ドライフード
ドライフードは、
√原料を粉状にして混ぜ合わせ、加熱発泡処理を行う
√加熱加圧押出機で加熱加圧すると、原料が押し出されてきます。
√その後、乾燥→冷却→(コーティング)→包装
このような過程で製造されます。
ドライフードでは、加熱発砲することで炭水化物の消化率がほぼ100%になるのだそうです。
そして、加熱発泡で炭水化物(とうもろこし、穀類、豆類)の消化率がほぼ100%になります。
わんちゃんが健康でエネルギッシュに過ごすためには欠かせない栄養成分ですよね。
▶︎ウェットフード
ウェットフードは、
√畜肉を主原料として他の原料と混ぜ合わせる
√缶、アルミトレイなどに入れた後、レトルト殺菌する
殺菌の温度や時間は商品によって異なります。
レトルト殺菌
加熱空気による乾熱殺菌と、蒸気や熱水による湿熱殺菌があり、湿熱殺菌の方が殺菌力が高いとされています。
現在、加圧下で100℃を越えて湿熱殺菌する方法が一般的なようです。
レトルト殺菌した商品は、商業的な無菌状態にできるため常温流通が可能となります。
ドライフードとウェットフード 栄養バランスは?
▶︎ドライフード
実に栄養バランスが整っていて「総合栄養食」とも言われていますね。
いろいろなものを混ぜ合わせなくても、ドライフードのみでわんちゃんに必要な栄養成分が十分摂取できます。
専門家が、犬に良いとされる原料をより深く研究し、試行錯誤されて開発されたドッグフードは栄養的には安心できると考えられます。

手作りでは補えないであろう栄養分もしっかりと配合されていますからね!
▶︎ウェットフード
動物性タンパク質源として「鶏肉、牛肉、ラム、馬肉、鹿肉、ターキー、ダック」などが使用されており、もちろん総合的な栄養バランスも整っています。
ウェットフードは、低カロリーであることが特徴ですね。

もちろん、グレインフリーのウェットフードもありますよ!
ドライフードとウェットフード 水分量は?
▶︎ドライフード
ドライフードの水分量は10%以下とされています。
この水分量は、早食いのわんちゃんにはとてもデメリットとなりますが、害虫の発生、カビ防止のためにはこれ以上水分を増やすことができないのです。

ちなみに、水分13%以上になるとカビが発生しやすくなります。
ドライフードは、水分量が少ないのが特徴です。
▶︎ウェットフード
対象的に、ウェットフードの水分量は75%以上とされています。
水分量が多いのは、早食いのわんちゃんにはメリット多いですよね。
ただし、消費期限が短く、傷みやすいため、実際に与える際は注意が必要です。
ドライフードとウェットフード 食事量については?
▶︎ドライフード
食事量は、各ドッグフードに体重に合わせた目安が記載されています。
目安量は範囲が広いため、わんちゃんの体重、状態をみながら調整することが必要です。

▶︎ウェットフード
ドライフードと同じように、体重に合わせた目安量が記載されています。

ドライフードと違い、ウェットフードは水分を多く含むため、1回の食事量(グラム数)
が多く必要です。

水分で重さが増す分、全体量が多く必要なんですよね。
ドライフードとウェットフード 保存方法は?
▶︎ドライフード
酸化を防ぐため、密閉された入れ物に入れて保管されると良いです。
今は、ドッグフードの開口口がファスナータイプになっているものも多いですね。
できるだけ、空気に触れず、直射日光に当たらないよう保存しましょう。
▶︎ウェットフード
⚫︎開封するまでは常温保存できるもの
⚫︎常に冷蔵保存が必要なもの
⚫︎冷凍保存ができるもの
商品によって異なりますが、基本的に生物と変わりませんので、開封後は冷蔵保存が必要です。
1回分ずつラップに取り分け、ジップロックなどで冷蔵保存するのがおすすめです。
ドライフードとウェットフードの違いを比較してみました。
それぞれの項目に少しずつ異なる部分がありますね。

違いを知ると、ますますどちらを選べば良いのか?悩んでしまいますよね。
ドライフードとウェットフード メリット
それぞれのメリットについてまとめてみたいと思います。
ドライフードのメリット
⚫︎害虫、カビが発生しにくい
⚫︎保存しやすい
⚫︎歯垢、歯石がつきにくい
⚫︎顎の筋肉強化ができる
⚫︎栄養バランスが良い
⚫︎種類は豊富にある
水分含有量が10%以下のため、害虫やカビの発生を防ぎやすいのはドライフードの大きなメリットです。
特に、大型犬の場合は10kg以上入りのドッグフードを購入することも少なくないので、害虫やカビの発生を防ぎやすいのは助かりますよね。

保存容器などを使えば、保存もしやすいです!
また、ドライフードは水分が少ないので歯に付着することが少なく歯垢や歯石がつきにくいです。
歯磨きが苦手なわんちゃんには、ドライフードが向いていると言えます。
とはいえ、フードが全く残らないわけではないので、やはり歯磨きは必要です。
ドライフードを噛んで食べるわんちゃんは、顎の筋肉を鍛えることができますよね。
触ったり、実際に食べてみるとわかりますが、ドライフードがかなり硬いです。
これをカリカリ噛むことで、歯が強くなることや顎の筋肉が鍛えられることが期待されます。
栄養バランスを気にしなくて良いのは飼い主にとってのメリットです。
栄養素から考えて食事させるのは至難の技。
ドッグフードであれば、それだけを食べさせれば満遍なく必要な栄養が摂取できるので飼い主にとっては便利だといえます。
さらに、店頭、通販と、ドライフードの種類は数え切れないほど販売されていますよね。
√犬種別
√原料別
√国産
√外国産
どれを購入したら良いのか悩むくらいにたくさんのドライフードがあります。
好き嫌いがある子には種類が多いとありがたいですよね。
ドライフードの一番のメリットは保存のしやすさだと思います。
こちらの記事でも触れましたが、旅行などの外出にはもちろん、もしも避難生活を送るようなことがあると、ドライフードが食べられることがメリットになるんです。
⚫︎日持ちする
⚫︎持ち運びできる
⚫︎どこでもすぐに食べさせられる
という理由からです。
支援物資でいただけるのもドライフードが一般的です。
このメリットを考えると、全食ドライフードでなくとも、食べられるようにしておきたいと感じます。
ウェットフードのメリット
⚫︎風味が豊か
⚫︎水分がたっぷり含まれている
⚫︎喉に詰まりにくい
⚫︎低カロリー
⚫︎ゆっくり消化できる
⚫︎全年齢、全犬種に対応する
ドライフードとは違い、生に近いウェットフードはとても風味豊かです。
人間にもすぐわかる風味の良さにわんちゃんはとても興味を示しますよね。

「食」を楽しんでくれるのは嬉しいですよね。
また、水分たっぷり、低カロリーなので「早食い」「食べ過ぎ」のわんちゃんにはカラダへのリスク削減にも繋がりますよね。
満腹感も感じやすいでしょうから、リスク軽減で一時的に食べさせるのもありだと思います。
水分が多いことで喉を通りやすくなるため、喉に詰まるというリスクも無くなりますよ。
消化がゆっくり、全年齢に対応できるのもウェットフードのメリットです。
√硬いものが食べれない
√消化器官が未熟(パピー)
√胃腸が弱い
√歯が抜けている(シニア犬)
などのワンちゃんたちに有効だと思います。
ドライフードとウェットフード デメリット
それぞれのデメリットについても知っておきたいですよね。
ドライフードのデメリット
⚫︎食いつきが悪いことがある
⚫︎ボリュームがないので満足感を得にくい
⚫︎シニア犬ではよく噛めないことがある
⚫︎喉に詰まりやすい
√どのドッグフードも食いつきが悪い
√ドッグフードジプシー
など耳にすることも多いですが、種類が多い反面好き嫌いが出やすいということがあるのかも知れませんね。
ウェットフードや手作り食に比べ、風味の良さには欠けることから食いつきが悪いわんちゃんも多いようです。
ドライフードはギュッと凝縮されたものをカリカリに乾燥させてあるため、ボリュームに欠けますよね。
同じカロリーのウェットフードに比べると、断然容量が少ないです。
そのため、満足感を得にくいわんちゃんもいます。
ドッグフードは硬く、カリカリと噛んで食べるもの。
歯が抜けたり、弱っているシニア犬には食べられない子がいますね。
噛まずに丸呑みすると、水分が少ないため喉に詰まりやすくなります。
シニア犬やパピーちゃんに与える際は、ふやかして食べさせるなどの対策が必要となります。
ウェットフードのデメリット
⚫︎消費期限が短い(日持ちしない)
⚫︎コスパが悪い
⚫︎歯垢、歯石がつきやすい
⚫︎ドライフードを食べなくなりがち
生に近い状態なので仕方のないことですが、消費期限が短く日持ちしません。
保存にも気を使いますし、少量しか食べないわんちゃんには余って捨てることも余儀なくされてしまいます。
動物性タンパク質源として「鶏肉、牛肉、ラム、馬肉、鹿肉、ターキー、ダック」を多く使っていること、製造法などを考えてもドライフード に比べるとコスパ悪めです。

よく食べる大型犬などでは、経済的な負担も大きくなってしまいますね。
水分が多く、柔らかいため、歯に食べ残りが付着しやすいです。
飼い主が気づかずにいると歯垢、歯石が増えてしまうので要注意です。
ウェットフードの場合は、歯磨きにも注意を払うことが必要です。
ウェットフードに慣れてしまうと、ドライフードを食べなくなるわんちゃんが多いようです。
おそらく、ウェットフードの方が格段に風味も良いし、噛む必要もなく食べやすいのでしょうね・。
わんちゃんは喜ぶでしょうが、もしもの時のことを考えるとドライフードを全く食べれないというのは不安材料ですね。
早食いのわんちゃんにはどっち?
ドライフード、ウェットフード、それぞれにメリット、デメリットがありますよね。
早食いのリスクを軽減できるのは、確実にウェットフードなのですが、デメリットを考えるとウェットフードのみ・・というのも厳しいですよね。
そこで、おすすめの食べ方は
日常:ドライフード
特別な日:ウェットフード
と楽しみながら食べさせてあげることです。
ドライフードでも、与え方によって早食いのリスクを軽減させることは可能ですので、TPOに合わせて両方を食べさせます。
また、ミックスフィーディングという食べさせ方もあります。
▶︎ローテーションする
ドライフード、ウェットフードに限らず、ローテーションしながらわんちゃんに食べさせる方法。
好き嫌いがある子には効果的かと思います。
▶︎トッピングして食べさせる
ドライフードに、ウェットフードをトッピングして食べさせる方法。
ただし、この場合はカロリー計算して与えることが必要となります。
早食いのわんちゃんは「食べることが大好き」なわけですから、いろんな味を楽しませてあげたいですよね。
方法としては、
⚫︎基本はドライフードで、特別な日にウェットフード
⚫︎数種のドライフード、ウェットフードをローテーション
⚫︎ドライフードにウェットフードをトッピングする
となるでしょうか?
おすすめの食べさせ方は「基本はドライフードで、特別な日にウェットフード」
我が家で使っているブッチは、半年間、冷凍保存可能なウェットフードで便利なんです。
⚫︎外出たくさん遊んだ日
⚫︎誕生日
⚫︎クリスマス
⚫︎お正月
など、特別な日に食べさせてあげると、とっても喜びますよ。

早食いには変わりありません。
【比較】ドライフードとウェットフードの違いは? まとめ
ドライフードとウェットフード、どちらにも良い部分とイマイチな部分を持ち合わせます。
大きな違いは、「水分量」「保存方法」と考えて良さそうですよ。

忙しい飼い主さんにはドライフードが使いやすそうです。
メリット、デメリット、さらには家庭の経済状況なども含め、わんちゃんに一番良い方法を選んであげたいですね。
わんちゃんの食事、ドライフードとウェットフードで悩まれている方はぜひ、参考にされてください。
【比較】ドライフードとウェットフードの違いは?早食いのわんちゃんにはどっち?を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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